劇団四季ミュージカル「キャッツ」が来夏、9年ぶりに東京に帰ってくる。東京・大井町の四季劇場「夏」の隣接地に建設される専用のキャッツ・シアターでロングラン公演が始まる。東京は09年五反田公演以来で、09~12年の横浜公演後、仙台、福岡、札幌などを経て、大阪で上演中。

 アンドリュー・ロイド=ウェバーの作曲で、都会のごみ捨て場を舞台に24匹の猫の生き様を描く作品。四季では83年に初演され、これまで全国9都市でのべ23公演を行い、31日時点で上演回数9484回、入場者数は約930万人。世界初演のロンドンは8950回で閉幕したが、四季は1万回を視野に入れている。

 「夏」には、四季劇場「春」建て替えのため、1万980回と国内最多上演回数の「ライオンキング」が7月16日から引っ越し。ロングランする人気作のそろい踏みという世界で例のない公演となる。

 また、19年1~8月にはブロードウェーミュージカル「An American in Paris(パリのアメリカ人)」を東急シアターオーブと神奈川芸術劇場で上演する。ガーシュイン作曲の同名映画をミュージカル化し、スタイリッシュなダンスで15年トニー賞4部門受賞の話題作。9月に出演バレエダンサーの公開オーディションを行う。