「ももち」こと嗣永桃子(25)が6月30日、東京・青海の野外特設会場で、ラストライブを開催した。

 この日がアイドル生活15周年の記念日。ハロプロキッズ(現ハロプロ研修生)、Berryz工房、カントリー・ガールズと、これまで各グループに所属した日数は計5479日。スキャンダル一切なしでアイドル道を貫いた「アイドル期間最長」のレジェンドが、活動にピリオドを打った。

 猿や犬の着ぐるみ姿のカントリー・ガールズメンバー5人が、ステージ上の巨大な桃を割ると、中から嗣永が登場した。「今日は私のラストステージです。悔いのないように、全力で楽しみたいと思います。皆さんも、思いっきり楽しんでください!」とアピールすると、ファン8000人から大歓声を浴びた。

 Berryz工房のデビュー曲「あなたなしでは生きてゆけない」をはじめ、カントリー・ガールズの「愛おしくってごめんね」や派生ユニットBuono!の「初恋サイダー」などを次々と歌った。引退にあたってつんく♂が書き下ろした新曲「ももち!ずっとおとももち」もファンの前で初披露した。

 アンコールでは「私が私は自分が大好きです。こんなふうに自分のことを好きになれたのは、ファンの皆さんのおかげです。15年間、たくさんの愛をありがとございます」と涙目になり、あいさつした。ラストは「ありがとう! おともだち」をソロで歌った。大歓声を浴びながら、ステージ中央に立った。左手にマイクを持ち、小指を立てた右手を天高く掲げた。舞台装置でステージの奈落に沈んでいきながら、右手の小指を折り曲げた。関係者は「常に小指を立ててるのが嗣永のスタイル。15年間オンだった彼女の中のアイドルスイッチが、小指を曲げることによってオフになったんじゃないでしょうか」と解説した。