NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」が30日、最終回の放送を終えた。第156回は、みね子(有村架純)の結婚、父・実(沢村一樹)の記憶が戻るなどハッピーエンドで結ばれた。

 番組公式ツイッターには「皆さま、半年間、ありがとうございました!クランクアップ写真やオフショットなど、まだまだ投稿していきますね」と書き込まれた。一方、有村はこの日の放送開始前、自身のインスタグラムに「今日は、ひよっこの最終回。いよいよ。皆さん、一緒に最終回を観ようイベント、楽しみましょうね。昨日のあさイチで、有働さんから素敵な贈り物」とおにぎりマークの絵文字で結び、前日29日に出演した「あさイチ」でNHK有働由美子アナウンサーから「小腹が空かれたら、よろしければ」とおにぎりを差し入れたことを示す写真をアップした。

 この日午後1時にNHK総合での2度目の放送が終わると、ネット上には終了を惜しむ声であふれた。「今日で最終回かーさみしいなあ…スピンオフあるといいな」「月曜からどう頭を切り換えようか」「平成のみね子はどうなるのだろう」といった「ひよっこロス」を思わせる意見が相次いだ。さらには「幸せを感じられる心を持って小さな幸せを積み重ねていきたい。そう思わせてくれた『ひよっこ』でした」などといった感想もあふれた。

 「ひよっこ」は東京五輪が開催された1964年から始まる物語。集団就職で茨城から上京するヒロインの成長を描いた青春ドラマだ。有村の朝ドラ出演は、ヒロインの母の少女期を好演した13年度前期「あまちゃん」以来2度目。

 撮影は約1年に及んだ。有村は9月4日の収録後、過去の映像をモニターで見ているうちに、感極まり、目にハンカチをあてがった。クランプアップ後の会見では「乗り越えられたのは自分1人の力ではなく、どんな時も味方でいてくれた皆さんがいてくれたから。いろんな自分との闘いがありました。自分の心と体と向き合ってきました。でも、現場ではいつも笑って温かく迎えてくれました。つらい時、苦しい時、いつも思い浮かぶのは皆さんの顔でした」と語った。

 最終回のラストシーンには「またね」と、視聴者に向けて呼びかけていた。続編について有村は「続きが見たいと思う終わり方なので気になりますよね」と意味深な発言も残している。