ピコ太郎が、アフリカ・ウガンダ共和国の観光大使に任命され6日、首都カンパラ市内で行われた任命式に出席した。

 ヒョウ柄のはかま姿で登壇すると、ヨウェリ・カグタ・ムセベニ大統領からは「侍か?」と突っ込まれたが、「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)!」と歌うと、大統領も笑顔で応えた。昨年10月、大ヒットした「PPAP」を、世界134の国と地域にiTunesで同時配信した際、唯一、デーリー1位になったのがウガンダで、特に人気があるという。さらに今年は日本との国交55周年を迎えることから、白羽の矢が立った。これまで米ニューヨークの国連総本部でのイベントなど、世界14地域を訪れたピコ太郎も、アフリカ大陸を訪れたのは、初めてだった。

 現地では、同国名産品のパイナップル農園を見学したほか、5日夜には、現在ロシアW杯出場をかけてアフリカ最終予選を戦う、サッカーウガンダ代表FWネルソン・センカツカと、DFバーナード・ムワンガと対面した。2人は、メキシコ1部パチューカFW本田圭佑(31)が先月買収した同国1部相当リーグのブライトスターズに所属。ピコ太郎は、本田と同じ所属事務所で直属の“後輩”にあたり、「オーナーは自分の先輩」と紹介し、ダンスで交流した。現地時間7日に、ホームでのガーナ戦を控える2人には、さらに「PPAP」のポーズをゴールパフォーマンスにと直接伝授。ピコ太郎も、大統領と観戦予定だ。

 大使の任期は1年で、今後は同国の観光PRを行う。ピコ太郎は「夜は涼しいし、街中からおいしそうないい匂いがします。ご飯もおいしいです。ウガンダのいい部分をぜひ曲にして、伝えていけたらと思います」と話した。

 ◆ウガンダ共和国 アフリカ大陸東部に位置する内陸国。国土面積は24・1万平方キロ(ほぼ本州大)。人口は約4150万人。バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族が主で、言語は英語、スワヒリ語、ルガンダ語。宗教はキリスト教が6割、伝統宗教3割、イスラム教1割。首都カンパラ。現在の元首は、ヨウェリ・カグタ・ムセべニ大統領。