シンガー・ソングライター川島ケイジが12日、東京・サントリーホールブルーローズで、スペシャルコンサート2017「Keiji Sings BALLADS」を行った。

 「クラシックの由緒あるステージにロック出身の自分が立てるのは光栄です」といい、「新たなる挑戦の舞台としてブルーローズの名が付いたと聞いていますが、今の自分の気持ちにリンクします」と話した。

 今年1年を「たくさんの経験をさせていただき、このサントリーホールに立てて最高に幸せです」と振り返った。「これも応援してくれた皆さんのおかげです。来年も突っ走るので川島ケイジ、よろしくお願いします」のアピールに会場からは盛大な拍手が起こった。

 この日、川島のボーカル兼ギター、ピアノ、パーカッションというアコースティックでシンプルな編成で至極のバラードなどを全14曲を披露し、集まったファンを魅了した。

 川島は昨年末、亡くなった音楽プロデューサー石坂敬一さんに見いだされてデビューした。アンコール2曲目の前に、ピアノ、パーカッションが舞台を後にすると、1人残った川島は「12月はジョン・レノン、そして敬一さんという僕にとって大切な2人が亡くなった月なんです」と切り出した。「特に石坂さんは亡くなる前日にもお話をしていたし、直前まで『川島ケイジをよろしく』と至る所に連絡してくれていたようです。石坂さんがいなければ、今の僕はいません」と明かした。「石坂さん、そしてジョンに届きますように」と石坂さんが好きだった曲「今人(imagine)」をギター1本の弾き語りで披露し、コンサートを終えた。