俳優阿部寛(53)が27日、東京・日比谷のスカラ座で、主演映画「祈りの幕が下りる時」(福沢克雄監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 ドラマ、映画と8年続いたシリーズの完結作。阿部は「感無量です。しっかり完結できました。こういうまっすぐな芝居をやったことがなかったですが、8年やって軸、力になりました」。それでも「これが最後というのはさみしい。あとは、東野(圭吾)先生が書くかどうか…」と、原作者に期待を寄せた。

 シリーズ初参加の松嶋菜々子(44)も「いち視聴者としてもさみしい。東野先生に続編を書いていただきたい」。

 8年間共演してきた溝端淳平(28)は、阿部に「8年間は一生の宝です。これからも指針としてずっと背中を追いかけていきたい。またご一緒したときは胸を貸してください」と感謝し、抱き合った。

 松嶋、田中麗奈(37)、主題歌を歌ったJUJUから花束を受け取った阿部は「これで引退します。こういう展開になると思わなかった」と照れていた。