NHK大阪放送局は1日、放送中の連続テレビ小説「わろてんか」(月~土曜午前8時)のスピンオフドラマを、4月下旬に放送すると発表した。

 番組の後藤高久チーフ・プロデューサーによると、最近恒例となっている放送終了後のスピンオフ放送について「オムニバス形式で全4話」を放送するといい、浜田岳演じる風太と、トキ(徳永えり)を軸にした作品や、ヒロイン葵わかなが演じたてんと、息子・隼也(成田凌)らとの物語などを描く。

 後藤氏は「4話とも、冒頭で(各作の)主人公に漫才を演じてもらい、ネタの中で思いを表現してもらう」と話し、すでに収録に入っているという。

 この日は、角英夫(かど・ひでお)局長の定例会見で、席上、先月27日にクランクアップを迎えた同ドラマの終盤内容について発表。近年、スピンオフに加えて、最終回放送日には、NHK大阪ホールでパブリック・ビューイングを開いているが、今年は、同ホールの工事の影響で、最終回イベントを開催しないことも明らかになった。

 昨秋から半年に及んだドラマも最終盤。寄席興行に奔走してきたヒロインてんのもとにも、戦争の波が押し寄せてくる。後藤氏は「いよいよ、戦争の時代に突入しますが、暗い中、辛いときにこそ笑いを-といった番組テーマ、ドラマのエッセンスが詰まっている展開です。今から見ても間に合います」とアピールしていた。