4年前に亡くなった元TBSアナウンサーの文さんこと、山本文郎さん(享年79)の由美子夫人(52)が23日、東京・銀座ライオンのクラシックホールで著書「文さん、大きな愛をありがとう」(鳳書院)の出版記念イベントを開いた。初代林家三平夫人の海老名香葉子さん(84)、デザイナー桂由美さん、小倉智昭キャスター(70)、石田純一(64)、剛たつひと(69)など150人が、文さんをしのんだ。

 本の中で由美子夫人と、夫を先になくした妻の生き方などについて対談している海老名さんは「由美子さんとの縁はなかったんですよ(笑い)。主人と文さんの縁で、根岸に『三平堂』を作るときにスクリーンで流す映像につけるしゃべりをお願いした。文さんは『うれしいな、うれしいな』って言ってくれて、しゃべってくれた。いつもニコニコニコニコしていて、あんないい人はいなかった。私は46歳の時に夫が亡くなり、それから頑張ってきました。高齢化社会の中、人は必ず1人になります。老いたればこそ、経験がある。この本をたくさんの人に読んでほしい」と話した。

 小倉キャスターは「文さんはアナウンサーの大先輩でお世話になった。ゴルフ、お酒、ここでは言えない遊びでも(笑い)。14年に79歳で幸せなまま亡くなった時はあまりショックを受けなかったけど、08年に31歳差の結婚をした時はショックを受けた。『何考えてんだ、このジジイ』と思いました(笑い)。この本は6年間の結婚生活のことについて書いてあるけど、正直のろけです。どうせなら『高齢者の性』について書いてほしかった」。すかさず由美子夫人が「次に書きます」と笑った。

 石田純一は「今日のこちらの会場は、文さんと由美子さんが最後のデートをしたところ。2人は、その時、隣のヤマハホールで、娘のすみれのファーストリサイタルを見に来てくれた。すごく縁を感じます。この本に『結婚は2度目からが楽しい』と書いてありますが、2度目でも3度目でも、人生を楽しんでいこうと思っています」と笑った。

 文さんが司会を務めたTBS系のワイドショー「モーニングEye」でリポーターをつとめた剛は「文さんが由美子さんと結婚すると言った時は驚いた。でも、男にとってうらやましい人生。文さんの人生を彩ってくれてありがとうございました」と話した。

 由美子さんは「31歳の年の差婚でバッシングを受けてへこむこともありましたが、本人たちは自分の気持ちに正直に恋愛して結婚しました。これからも頑張っていきます」と話した。