映画「いぬやしき」(佐藤信介監督、4月20日公開)の完成披露試写会が29日、この日グランドオープンを迎えた「東京ミッドタウン日比谷」内のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演木梨憲武(56)のほか、佐藤健(29)本郷奏多(27)三吉彩花(21)が登壇した。

 墜落事故に巻き込まれ、脅威の身体能力を手に入れた冴えないサラリーマン(木梨)と高校生(佐藤)が、新宿上空を舞台に激しいバトルを繰り広げるアクションムービー。佐藤はキャリア初の悪役に挑戦している。

 映画の予告編などでは「ジジイVS高校生」とのキャッチコピーがうたわれているが、木梨は「ジジイでよかったと思います。ジジイでなかったら(主演が)違う方になっていたかもしれないので」と笑った。

 劇中では三吉と親子を演じている。10年前にもCMで三吉と親子役を演じたことがあると明かすと、「大きくなったなあ」としみじみ。続けて「お父さん大事にしろよ」と、すっかり父の気分だった。

 佐藤は鑑賞前の観客を前に、「自分の芝居を見られるのは恥ずかしいけれど、そんなことがどうでもよくなるくらい、VFX(視覚効果)のレベルに衝撃を受けました」とアピール。「日本映画のVFXもここまで来たのか、と感じてほしい」と自信をのぞかせた。