マツコ・デラックスが、テレビ東京の異なる深夜5番組に立て続けに出演するプロジェクト「無理矢理、マツコ。テレ東に無理矢理やらされちゃったのよ~」(19日~6月10日放送)が始動し、11日に都内で収録が行われた。

 今回の企画は、テレビ東京が11年1月以降7年間、同局の番組に出演していないマツコに対し、やってみたい番組を5つ企画して実際にやるもの。この日は22日放送のクイズ番組「マツコがマネーをあげたいクイズ」(深夜0時12分)の収録が行われた。マツコは出題者だが、賞金が欲しい挑戦者に何とか正解させることが使命で、挑戦者と語り合いつつ、手元に配られたクイズカードの中から答えられそうな質問を必死で探し、ギリギリのヒントを出して、挑戦者と二人三脚で賞金ゲットに必要な5問の正解を目指した。

 収録後、取材に応じたマツコは開口一番「7年間、出ないことに意味はあったなって、やってみて思った」と口にした。その上で「みんな勝手に、すごい良く…判官びいきというか何なの、テレ東のイメージの良さは? というのがあって。それを私は実感したかったんですよ」と説明。その上で「2本、収録したんですけど…テレ東は弱者じゃない。ちゃんとしたテレビ局…なめんなよと。ちゃんとしている」と独特の言いまわしで評価した。

 5番組ともに、内容は撮影当日までマツコ本人に明かさずに撮影、収録するため生々しく、ハプニングもあった。そうした制作手法に関しては「いいと思う」と評価しつつも「期待していたのよ。でも…私を、もっと痛めつけて欲しかった。スタッフとケンカしながら作り上げていく…1回の出会いを大事にしたかった。過度な期待をし過ぎた」と失望も吐露。「一発勝負とはいえ問題も面白くなかった」と注文を付けた。

 先に収録を行った19日放送の「マツコ監禁~100人の愚痴を聞く~」(深夜0時50分)は、30分番組ながら「100人の愚痴を聞くまで解放しない」というコンセプトのもと、天才子役、芸人、東大生、女子レスラーなど100人分の愚痴を本番1発収録で斬ったという。今後、26日放送の「レンタルマツコ!」(深夜0時50分)、29日放送の「マツコ、昨日死んだってよ」(深夜0時12分)、6月10日放送の「テレ東にいろいろやらされちゃったのよ」(深夜0時35分)の収録を行う。

 日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、TOKYO MXと1週間に8本のレギュラーを持つ。忙しいかと聞かれると「テレビ以外の仕事してないから、そんなにハードじゃないよ。グラビアの女の事務所とかだと、イベントとかいっぱいやらないといけないけど…うち、地味な会社なんでテレビの仕事だけやってるだけだから」と笑い飛ばした。【村上幸将】