役所広司(62)、音尾琢真(42)らが13日、大阪市内で公開中の映画「孤狼の血」(白石和弥監督)の舞台あいさつに出席した。役所と音尾が拷問シーンの“真珠談義”で会場を沸かせた。

 原作は柚月裕子の同名小説。物語の舞台は1988年(昭63)、暴力団対策法が成立する直前の広島。警察と暴力団の攻防を描いた。役所は型破りなマル暴刑事・大上章吾、音尾は暴力団の構成員・吉田滋を演じた。

 映画を鑑賞し終えた客席に向けて音尾が「私がこの大上さんにどんな目に遭わされたか、ご存じでしょう。真珠は入れるものではありませんね」とあいさつすると、笑いが起きた。

 音尾は全裸でベッドに縛られ、イチモツに入れている自慢の「真珠」をナイフでえぐり出される拷問を受ける。印象深いシーンについて役所は「音尾さんの真珠ですかね。特殊メークさんが音尾さんのイチモツを作っているとき、これは映画には映らないだろうと思っていた。でもそこはさすが白石監督、バッチリ映っていた」と振り返りながら「おもしろい現場でしたよ。もう(クラブママ役の)真木よう子さんもノリノリ」と含み笑いをした。

 司会者から「痛かったでしょうね」と質問された音尾は「痛かった。心も痛かった。自信を持って入れていたものを取り出されましたから。それと撮影シーンでは役所さんがすごくうれしそうにやっていた。カメラが回ってないときもおへその辺りを触って『どうじゃい、痛いか』。おちゃめだけど、役をやっていらっしゃるのかな、それとも楽しんでいらっしゃるのかどちらなのかな~」と笑顔で話した。

 舞台あいさつには白石監督、阿部純子らも出席した。