動物が登場するイベントは難しい。

 先日、映画「ピーターラビット」のイベントに、日本語吹き替え版声優を務める千葉雄大と、10羽の小さなうさぎが登場した。

 うさぎと千葉は、木の柵で囲まれたスペースにいた。うさぎたちは千葉の足元をピョンピョンはね、終始落ち着かない様子。千葉も、足元のうさぎが気になって仕方ない様子だ。

 育ち盛りのやんちゃなうさぎたちが、ピョンピョンはねるだけに収まるはずがない。場に慣れてくると、何度も柵から抜け出そうと試みていた。

 最初は狭い柵の間を通れなかったうさぎたちだったが、次第にスルリと抜けられるようになっていった。イベント終了間際には次から次へと脱走し、スタッフが“捕獲”に追われていた。

 我々報道陣も、思わず脱走するうさぎにカメラを向けてしまった。もちろん、イベントはきっちりと取材させていただいたが、うさぎを登場させるのはフォトセッションの時だけでよかったのではないか。全体的に何が目的なのかよく分からなくなってしまったのだった。

 動物は気まぐれだ。芸能イベントではたびたび動物が登場することがあるが、いつもヒヤヒヤする。フォトセッション時にそっぽを向く動物がいると、なかなか進行が進まなかったりもする。

 それでも、CMや映画、ドラマなどに動物は欠かせない。あらためて、動物を扱う仕事は難しいと思わされた。