元宝塚男役の女優真琴つばさ(53)が11日、大阪市内で、WOWOW「連続ドラマW イアリー 見えない顔」(土曜午後10時)の舞台あいさつ付試写会に登壇した。

 前川裕氏の同名小説をドラマ化した。オダギリジョーが演じる大学教授の広川誠司の自宅周辺で起きるトラブルが、何の関係もないはずの大学総長選挙の陰謀に巻き込まれていくサスペンス。WOWOWプライムで4日からスタートし、全6話。この日は第1話の試写会が行われた。

 敏腕弁護士の土田律子役の真琴は「モヤモヤするところも多いですが、(役柄に)ハマってます」と話し、「弁護士役と宝塚出身というのは想像しやすいかもしれないですが、今回は1枚岩にはいかない。見えない顔が多い」と多面性のある女性の深層心理も想像しながら難役に挑んだ。

 ドラマの登場人物にはすべて裏の顔があり、撮影が進むうちに私生活で不安になることもあった。「私の知っている肉親、友人、知人、みんなは本当の顔なんだろうか? もしかしたら知らない顔があるんじゃないか。ちょっと疑心暗鬼になり、“イアリー病”にかかってしまった」と打ち明けた。

 舞台あいさつ後、取材会も行った。“イアリー病”になり、友人らの別の顔に思いをはせたが、最も疑ったのは「自分自身でした。言っていることとやっていることが違う。ネコを飼っているのですが、ネコの母親になった気分と、(ネコがいたずらしたときなどに)こいつ…、みたいに思うときもあります」と状況によって“別の顔”になることをあらためて発見した。 ドラマが進むにつれ、ナゾと事件が次第に結びついていく。真琴は「モヤモヤ感がたまらない快感になります」とPRした。