俳優神田正輝(67)が10月スタートのTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜午後9時)でロケット開発計画存続のキーマンとして出演することが8日、分かった。

演じるのは、ドラマの鍵を握る、帝国重工の次期社長候補・的場俊一。杉良太郎(74)演じる社長の藤間秀樹と、吉川晃司(53)演じる宇宙航空開発部部長・財前道生が進める純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」に懐疑的で“反藤間派”として藤間と財前を追い込む。物語の中心となるロケットエンジン用バルブシステムを帝国重工に納入する町工場「佃製作所」にとっても大きな問題となっていく。

神田が同局の連続ドラマに出演するのは02~03年に放映された「渡る世間は鬼ばかり」の第6シリーズ以来、15年ぶり。杉や吉川、佃製作所の社長・佃航平を演じる阿部寛(54)らとの共演に、「このような重厚な共演者の皆様方とご一緒させて頂くこと、大変うれしく思います」と話した。

また、作品の魅力について「佃製作所や帝国重工に関わる全ての人物が、信念を持って仕事に取り組んでいる」とし、「それぞれの思いのぶつかり合いによってできる壮大なドラマを視聴者の皆様にお届けし、明日への活力にしてもらえれば」と意気込んでいる。

伊与田英徳プロデューサーは「大型ロケット計画に反対する的場俊一という、またまた魅力的なキャラクターが出てきました。ダンディーな神田さんが、この敵役ともいえるこの的場をどう演じていただけるのか、今からわくわくしております」と期待を込めた。

他に、お笑いトリオ・我が家の坪倉由幸(40)馬場徹(30)六角精児(56)内場勝則(58)山本学(81)中村梅雀(62)が出演することも新たに分かった。

◆下町ロケット 池井戸潤氏の人気小説「下町ロケット」シリーズの第3弾「下町ロケット ゴースト」(7月発売、小学館刊)と最新刊「下町ロケット ヤタガラス」(28日発売予定)が原作のTBS系ドラマ。シリーズ全作の累計280万部突破した。前作は、15年に放送され最終回の平均視聴率が22・3%を記録、15年度放送のドラマで1位を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。新ドラマの内容は、帝国重工のロケット開発計画でバルブが採用されるなど順調な佃製作所だったが、帝国重工の業績悪化や主要取引先からの取引削減通告などでピンチに陥る。そんな中、佃は新たなアイデアが浮かぶ。宇宙から大地へ。佃製作所の新たな戦いが描かれる。