滝沢秀明(36)が年内で芸能活動を引退し、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長(86)の意思を継ぎ、ジャニーズJrの育成や舞台プロデュースなど裏方に専念することを発表して一夜明けた13日、決断を受けたジャニー氏のコメントが同事務所公式サイトに掲載された。先輩後輩タレントも電撃引退に反応した。12日には滝沢と今井翼(36)のデュオ「タッキー&翼」の解散、今井の事務所退所も発表されていた。

「ジャニーイズム」を継承し、「小さなジャニーさん」とも呼ばれる滝沢の一大決心を受けて、ジャニー氏の心が動いた。「今般、滝沢秀明がタレントとしての経験と知識を生かし、『ジャニーズJrたちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい』と言ってくれた時、私は驚きとともにうれしくて涙がこぼれそうでした」。ジャニー氏は、タレント活動をしながら育成もする「プレーイングマネジャー」案を提示したが、滝沢は「生半可な気持ちではできない」と引退を決断した。「このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています」とつづった。

公式サイトでは、ジャニーズ事務所の創業からの経緯をあらためて説明し、ファンや関係者に感謝した。その上で「私の意思を継承してくれるタレントを絶え間なく育成する養成所を設立することが、一朝一夕でかなえることができない永年の夢であり、希望そして願いでした」と明かした。

これまで、事務所内にレッスンスタジオなどはあったが、主に歌やダンスなどパフォーマンス力を向上させるためのものだった。滝沢の引退後、Jrメンバーの育成やプロデュースなどに特化したジャニーズ事務所のグループ会社が作られる予定。ジャニー氏は「タレントたちにとって必要な基礎と応用の全てに対応出来る場所を作りたいと考えて温めてきた構想がいよいよ形になります」としており、滝沢の所属先となるグループ会社も構想の一環とみられる。将来的には語学をはじめとする勉学など、内面も含めて磨く機関を設けていくようだ。

滝沢が引退を決断し、正式に後継者としての道を歩み出した。ジャニー氏は「頼もしい後継者たちが今後も切磋琢磨(せっさたくま)して、皆様が求めるエンターテインメントをお届けするために頑張ってくれることに期待しています」とエールを送った。