高畑充希(26)が、ヘレン・ケラーの家庭教師の奮闘を描いた舞台「奇跡の人」(来年4月13日から、東京芸術劇場プレイハウス)に主演することが28日、分かった。14年の前回公演ではヘレン役を演じた高畑が、今度は家庭教師のサリバン先生役に挑む。

誰もが知っているヘレン・ケラーの物語。今回は家庭教師を主人公として描く。今回で10度目の公演となる名作舞台だ。1歳半で聴力、視力、言葉を失ったヘレンと根気強く向き合って「ウオーター」と言葉を発せるまでに教育したサリバンは、「奇跡の人」と呼ばれている。

09年、14年と過去2度にわたりヘレンを演じてきた高畑は、念願のサリバン役に初挑戦する。前作に続いて演出を務める森新太郎氏は「こんなに納得のいくキャスティングは他にない」と話す。高畑は「プレッシャーもありますが、自分なりのサリバン先生に出会えたら」と話している。

ヘレン役の鈴木梨央(13)とは初共演。特写撮影で背中を合わせたといい「もう中学生なんだ、そろそろ身長も抜かれるぞ(笑い)」とユーモアをまじえてコメント。「2人のコンビネーション作品なので、稽古場でいろいろ話したりしながら、1つずつ作り上げていければ」と意気込んだ。

一方、鈴木は舞台初挑戦になる。サリバンに反抗する〝格闘シーン〟など根気と体力が求められる役どころだけに、「全力でヘレンになりきって、高畑さんとの体当たりのお芝居ができたら」と語った。

舞台は来年4月に東京で開幕し、富山、鳥栖、大阪、浜松を回る予定。