欅坂46の妹分的グループ、けやき坂46(ひらがなけやき)が13日、東京・日本武道館で、クリスマスライブ「ひらがなくりすます」の千秋楽公演を開催した。3日間で3万人を動員し、一足早いクリスマスプレゼントを届けた。

冒頭、ステージに現れた巨大なプレゼント箱から、真っ白な衣装のメンバーが次々と登場した。加藤史帆(20)が「『ひらがなくりすます』、いっくよー!」と叫び、武道館を揺らした。

序盤のMCでは、キャプテン佐々木久美(22)が「ちょっと早めのクリスマスなんですけど、すてきな思い出を一緒につくりましょう!」と呼びかけ、大歓声を浴びた。さらに、東村芽依(20)がMCの仕切りに挑戦。「私はサンタさんあんまり信じたことないけど、みんなは信じたことある~?」などと、ゆるいトークを展開。加藤から「すごいよ、めいめい(東村)」と褒められていた。

この日は新曲「君に話しておきたいこと」「JOYFUL LOVE」を初披露。「JOYFUL LOVE」では、カラフルな衣装を着たメンバーたちがグラデーションのように並ぶと、客席のファンもブロックごとにペンライトの色を変えてみせた。加藤は「うわ~! 皆さん、作戦考えてたんですか~?」と驚いていた。

アンコールで、佐々木美玲(18)は「武道館3日間まさかの雨だったんですけど、この会場は真夏のようで、真夏のクリスマスを過ごすことができました! あっつあつでした」と喜んだ。丹生明里(17)は「スリーデイズってこともあるんですけど、あっという間に最終日を迎えて、とってもびっくりしています。皆さんがペンライトを虹色にしてくださったり、幸せな空間でした」と笑った。

さらに、今年8月に「坂道合同オーディション」に合格し、けやき坂46に新加入した上村(かみむら)ひなの(14)も登場。メンバー全員と一緒に初めてあいさつすると、大歓声を浴びた。特技の早歩きを披露し、スキップで退場していった。

けやき坂46は、16年5月に活動をスタート。当初は単独の仕事も少なく、欅坂46の下部組織的存在だったが、見る者を幸せにする「ハッピーオーラ」をテーマに掲げ、独自のファンを獲得していった。今年5月にアルバムデビューを果たし、乃木坂46や欅坂46とは違う個性を確立。クリスマスライブ3日間のチケット3万枚は、発売即日完売だったという。

けやき坂46は、今年の1月にも日本武道館で3日間ライブを開催したが、欅坂46の公演が急きょ振り替えになった2公演も含まれていた。今回のクリスマスライブは、3日間で計3万人を動員。チケットは即日完売だったという。正真正銘“自力”の開催だ。

佐々木久美は「初期からは考えられないくらい、たくさんの方が応援してくださっていると感じます」と感謝した。「今回は不安もなく、『やってやるぞ』って気持ちで臨むことができました。まだまだ、こんなところで終わりません。来年は、皆さんが想像する以上のひらがなけやきになってみせます」と誓い、大歓声を浴びた。