女優真矢ミキ(54)がフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)で、問題を抱えた子供たちが入居する子供シェルターの食事スタッフを演じている。子供たちと交流しながら、問題解決に立ち向かう。昨年10、11月に放送されたシリーズの第2弾。日刊スポーツコムでは、4週にわたって真矢のインタビューを掲載。その最終回。
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真矢が演じる九十九さくらは、親から虐待を受けた子供たちが一時的に退避する子供シェルター「ハチドリの家」の食事を作る。15年3月からTBS系情報番組「ビビット」(月~金曜午前8時)で、MCを務める真矢だけに社会問題への関心は深い。東京・南青山の児童相談所建設問題など、本作ともリンクすることが、今現在、起きている。
「キャスターをやるようになって変わりました。社会問題からドラマまで、つながって見られるようになりました。(取材当日の)今日も日刊スポーツを熟読してから、キャスターを務めてきました(笑い)。以前だったら、何か問題が起きていても『気の毒だな』とかざっくりした感想しかなかった。今は『自分はどう思うのか』を常に意識しています。自分の発言で、他人の生活を左右することもあるわけですからね。だからって、無難なことを言うのを選ぶのは、違うと思っています」
キャスター業をすることが、女優業にも生きているという。
「女優という仕事は、人間の生き様を切り取って、それを演じる。深く考えることで、お芝居が変わってくる。ある事件に対して、自分はどう思うかと考えることは、すごく役作りと似ていると思います。このドラマを見て、子供シェルターという社会問題があることを俯瞰(ふかん)でもいいから知ってほしい。あと1つ、人間はやり直せるんだ、再び立ち上がれるんだと知ってほしい」
自身の人生でも、自ら再び立ち上がったばかりだ。10月27日に介護を続けてきた母親の佐藤雪子さんが亡くなった。88歳だった。そして、その日は「さくらの親子丼2」のクランクイン当日だった。
「クランクインの日に、母が他界しました。幸か不幸か、他人(ひと)の人生を演じているから、その時だけは考えなくて済んだから現実逃避できた。なんか俯瞰(ふかん)で自分の人生を見ることもできて、不思議な気持ちでした」
通夜、葬儀は近親者だけで済ませるつもりだった。
「それでも、続々といろいろな方が来てくださった。皆さんが声を掛けてくださったり、掛けないでいてくださったり、とにかく人の優しさが染み入ったんです。人の支えって、こんなにも力になるんだって実感しました」
真矢が演じるさくらは、道をそれた子供に、親子丼や温かい食べ物を作って食べさせる。
「『あなたの気持ちになることはできないけど、頑張ってほしい』。そういう気持ちが親子丼。私もあなたを応援している1人なんだという思いは、絶対に伝わると思う。私は今回、母の死で、そういう風な思いに支えられたと思うんです。人の力ってすごいな。あ~、なんか、やっぱり、年を重ねるっていいわ~って、しみじみ思ったんです。今まで、なんだかんだ、自分で頑張ってきたとおもってたけど、いやいや違う。本当に人の優しさ、人の力ってすごいなと染み入ったんです。だから、そういう思いを若い人に伝えてあげられたらなと思っています」
人の力に支えられて立ち上がり、人を支える。それが女優真矢ミキだ。
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◆真矢(まや)ミキ 1964年(昭39)1月31日、大阪府生まれ。79年宝塚音楽学校入学。81年宝塚歌劇団入団。95年「エデンの東」で花組男役トップスター。98年退団。99年フジテレビ「傷だらけの女」でドラマデビュー。ほかに映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2」やNHK連続テレビ小説「てるてる家族」など。12年テレビ朝日系「捜査地図の女」で連続ドラマ初主演。08年にバレエダンサー西島数博と結婚。166センチ。血液型O。



