10年ぶりに主演兼監督を務めた米映画「運び屋」が大ヒットした俳優で映画監督のクリント・イーストウッド(88)の次回作が、1996年のアトランタ五輪開催中に起きた爆破テロ事件を描いた「バラード・オブ・リチャード・ジュエル」になる可能性があると米メディアが報じた。

当時警備員だったリチャード・ジュエル氏が公園で爆弾を発見したヒーローから一転して容疑者となる実話を描いたストーリーで、後に真犯人が逮捕されて無実が証明されたものの報道によって人生を大きく狂わされ、07年に44歳の若さで心臓発作で亡くなったジュエル氏が主人公。

同作はディズニーに買収された20世紀フォックスが企画を進めており、15年にも俳優ジョナ・ヒル主演でレオナルド・ディカプリオが弁護士を演じるとうわさされたが、その後企画は進展しなかった。今回、前回の企画同様にディカプリオが製作を担当すると伝えられているが、現時点で配役は未定。イーストウッドは今夏のクランクインを目指しているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)