ギタリスト布袋寅泰(57)が29日、都内で開催されたマーケティング業界のイベント「アドバタイジングウィーク・アジア」にゲスト出席し、ギターや、この日発売になった新アルバム「GUITARHYTHM 6」、ロンドン生活などを語った。

新アルバムには「BOφWY」のメンバーだった、高橋まこと、松井恒松が参加、88年のアルバム以来31年ぶりの共演となった。布袋はレコーディングを振り返り「楽しかったですよ、3人で音を出すのは。久しぶりに昔の仲間とバイクでツーリングして風を浴びるような、テニス仲間とラリーを交わすような。白髪が生えて、とがった風貌やテンションではないけど、変わらない。仲間っていいなと思いました」と話した。

少し先の未来をテーマに新アルバムを作ったという布袋。「ロックでありながら、SF映画を耳で見るようなアルバムです。AIやテクノロジーがどう人間に影響するのか、ここから見える未来はどんなものなのかを1曲1曲に込めました」。

ロンドンに拠点を移し7年になる。布袋は「なかなかチケットが売れなくて悔しい思いをしたこともある」とした。それでも「スタートするってこういうことだったと思い出しました。目の前の1人をつかむことがどれだけ大切なことかを思い出すきっかけになりました」と話した。

布袋は「誰も出さなかった音を出したい。究極は、僕を見たら僕のギターが聞こえるくらいになりたい」などと、意欲的に語った。