4人組男性グループのケツメイシが6日、沖縄・宜野湾市海浜公園屋外劇場で全国ツアー「荒野をさすらう4人のガンマン」最終公演の初日を迎えた。デビュー時からゆかりのある沖縄で、全国14会場26公演で約20万人を動員のツアーを今日7日に締めくくる。

開演前まで「戻り梅雨」で雨空だった。それでも午後6時の開演で4人が登場すると、晴れ間がのぞいた。大蔵(43)は「帰ってきたよ沖縄~! 晴れましたね!」と呼びかけると、4000人のファンの大歓声が沖縄の空に響いた。代表曲「トモダチ」や、最新アルバムに収録の「夢中」などを披露した。

ライブの中盤には、音楽劇のコントも盛り込んだ。RYO(46)は「毎日沖縄そばではなく、たまに宮古そばを食べるみたいに変化球を交えるため」に、最近では恒例となっている。アンタッチャブル柴田英嗣(43)が出演し、今回は吉本新喜劇の構成作家も制作陣に加えるなど本格化。4人がツアータイトルにちなみ「ガンマン」に扮(ふん)し、約30分間笑わせた。

沖縄出身者はいないが、デビュー以来、アルバムのジャケット撮影は首里城で行い、ツアーの最終公演を沖縄の同所で行うのも今回で5度目。昨年は、県外出身アーティストで初めて「オリオンビール」のCM曲にも起用された。00年のインディーズ初アルバム「ケツノポリス」が、沖縄で売れたことから、全国的な人気に火が付いた。RYOは「(那覇のファッションビル)OPAのタワーレコードのスタッフさんのことは忘れないです」と思い入れが深い。

アンコールは、地元住人による伝統芸能「エイサー」の踊りをバックにして歌い、花火も打ち上がった。昨年は初のドーム公演も成功させ、今後の展開も期待されるが、RYOは「家事が忙しいので」と話すなど、これからもマイペースで進んでいく。【大友陽平】