11日、未成年者に対する性的暴行などを含む13の訴因で起訴となり、逮捕された米R&B歌手のR・ケリー被告だが、元従業員らが米連邦警察に、被告が未成年の少女たちと性行為に及んでいるビデオテープを提出したという。

連邦警察の内部情報筋が米情報サイトTMZに明かしたところによると、ケリー被告の元従業員を含む内部関係者らが、20本を超える被告と未成年の少女たちのセックス・ビデオテープを提出。

これらのビデオが確固とした証拠となり、性犯罪、児童ポルノビデオの制作および受け取りなどでの起訴に結びついたという。

ケリー被告の元従業員の一人が先月、ケリー被告が定期的に少女たちとの性行為を録画していたと法廷で証言したと報じられた。被告はあと5つの訴因で起訴される見込みとなっており、検察は被告を裁判まで拘留したがっているという。

R&Bシンガー・ソングライターでプロデューサーのケリーは、大ヒット曲「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)」で3つのグラミー賞を獲得している。(ニューヨーク=鹿目直子)