高校生漫才日本一を決める「ハイスクールマンザイ2019~H-1甲子園~」の決勝大会が25日、大阪・なんばグランド花月で開催された。優勝したのは中国・四国地区代表の「セントラルドグマ」。トリで登場し、3度目の決勝で優勝をつかんだ。

ツッコミの中山裕友(17)は「最後の最後っていうプレッシャーがあった。昨日2人でダブルベッドで一緒に寝て、9時に起きて、お尻むずむずしながらの1日だった」。ボケの大野健誠(17)は「ハイスクールマンザイのためだけにネタを磨いてきた」と喜びをかみしめた。

外国人とのやりとりをネタにしたセントラルドグマ。審査委員長のオール巨人(67)は「優勝は全員一致で決まった。3年出てる慣れと緊張が決め手。頑張らなあかんとわかってる。100点に近かったんちゃう」と絶賛した。「吉本大好きです」という冒頭のつかみには「あれはいらん」と注文は忘れなかったが、「途中で『そんなんええわ』と思うくらいおもしろかった」と話した。

セントラルドグマは高知県立高知南高に在学。中山はハンドボール部、大野は演劇部に所属している。高知の公民館で漫才をやったり、東京の舞台でも何十回とネタを披露し、前夜まで決勝の準備をしていたことを明かした。

2人には、お笑い奨学金50万円と、吉本総合芸能学院「NSC」の入学金、授業料の全額免除の特典が贈られた。今後の進路についてはNSCに入学するかは未定だが、通信制の大学に通いながらコンビで芸人になると決めている。吉本興業をめぐる闇営業問題については、中山は「吉本がいいっていう人が集まってくるから逆にいいんじゃないかと思います。問題は気にしてないです」と話し、NSCも進路の候補に入っていると話した。

大会は今年で17回目だった。今回は延べ1400人を超える高校生がエントリー。動画による審査と地区大会を勝ち進んだ8組がこの日の決勝に登場し、オール阪神(62)板尾創路(56)銀シャリの鰻和弘(35)橋本直(38)笑い飯の哲夫(44)西田幸治(45)が審査委員を、MCはタカアンドトシが担当した。ハイスクールマンザイに出場経験のある霜降り明星が会場リポーターを務めた。