演歌歌手杜このみ(30)が28日、東京・千駄ケ谷の鳩森八幡神社で最新曲「王手!」(9月4日発売)のヒットを祈願した。将棋界をテーマにした曲。将棋の聖地で、「勝負の神様」として知られる同所を訪れ、初のNHK紅白歌合戦出場を誓った。

神社内にある将棋堂にまつられている高さ1・2メートルの「王将駒」を前にして、初の紅白に“王手!”とばかりに左手を差し出した。06年に亡くなった作曲家市川昭介氏の遺作で、ジャケットの題字は、棋士の加藤一二三・九段(79)が手掛けるなど、気合十分の勝負作。将棋をテーマにした曲は、村田英雄さんが紅白初出場を決めた「王将」が有名だが「戦後初のミリオン作でもありますよね? 私も令和初の演歌ミリオンヒットを目指して頑張りたいです」と話した。

13年にデビューして7年目。昨年発売の「くちなし雨情」は出荷7万枚超え、今年3月発売の「花は苦労の風に吹く/めぐり雨」は5万枚に迫るなど、歌手としての実績も着実に積み上げてきた。杜は「7年目でラッキーセブン。30歳にもなりましたし、本格演歌歌手にも“王手”をかけたいです」と意気込んだ。【大友陽平】