女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の13日に放送された第143回の平均視聴率が19・6%、14日放送の第144回が20・1%、16日放送の第145回が21・6%(ともに関東地区)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第139回の23・8%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつと坂場(中川大志)を中心にして、テレビアニメ「大草原の少女ソラ」の制作が進んでいった。なつは時間に追われながらも充実した日々を過ごした。そして、主人公ソラの声を担当する声優のオーディションが行われた。主人公には新人若手の白本知香子(沢城みゆき)、レイ役を咲太郎(岡田将生)の事務所に所属する土間レミ子(藤本沙紀)、他の役でも蘭子(鈴木杏樹)らが決まっていった。そして主題歌を煙カスミ(戸田恵子)が担当した。昭和49年10月、アニメの初回の放送日を迎えた。

そして放送されると泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)らの柴田家や、小畑家と亜矢美(山口智子)らは、それぞれの思いを持って、テレビにくぎ付けとなった。放送終了後、麻子(貫地谷しほり)はテレビ局で、世間の反応を知りたくて評判を聞いてきた。するとスポンサーは納得したが、内容が少し暗かったのではということだった。しかし、世間の反応は良く、手紙がたくさんやってきた。そして、茜(渡辺麻友)のマコプロでの仕事復帰もあり、なつらは1週間で1本仕上げる忙しい日々が続いた。そんなある日曜日、マコプロに主人公ソラのファンだというひとりの少女がやってきた。名前を杉山千夏といい、麻子は「小さいなっちゃんだね」と言ってソラのセル画をプレゼントした。その後、すぐに帰ろうとすると、なつは何か思うことがあったのか少女の後をついて行った。するとそこには少女と一緒に帰ろうとする女性が立っていた。なつはその姿に、妹の千遥ではないかと思い「千遥?」と尋ねた。

千遥は「突然来て申し訳ございません」と言うと、なつも「来てくれてありがとう」と涙した。足早に去ろうとする千遥になつは「今どうしてるの」と尋ねると、千遥は神楽坂の料理屋「杉の子」で働いていることを伝えた。なつは「必ず行く」と伝えた。その晩、なつは咲太郎(岡田将生)と光子(比嘉愛未)に千遥と会ったことを伝え、神楽坂にあるお店に行くことを約束した、という内容だった。