NHKは1日、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の撮影が終了したと発表した。

前半の主役を務めた金栗四三役の中村勘九郎(37)は9月27日にクランクアップし、後半の主役で田畑政治を演じた阿部サダヲ(49)は1日にクランクアップしたという。

勘九郎は「今はまだ実感が湧かないんですけれど、これだけ長く作品に携わると、もう(キャスト・スタッフと)ファミリーになっていますので、このチームと別れるのはさみしいですね。普段あまりこういう気持ちになることは無いんです。それだけ思い入れの深い作品になりました。本当に現場の雰囲気もチームワークも良かったですし、なにより宮藤さんが書いてくださったおもちゃ箱のような作品で、どれだけ遊べるか、どうやったら楽しく視聴者に届けられるか、というのを楽しみながら作ることができたのは、役者人生の一生の宝物になりました。本当に1年半、ありがとうございました」とコメントした。

阿部は「田畑政治のことが好きなので、まだやっていたいという気持ちもあります。自分がテレビドラマで関わった日数としては一番多いと思うんですけれど、なんだかあっという間でした。それはたぶん田畑の周りがめまぐるしく変わっていくからだったんだと思うんですよね。ずっと一緒にいた方は少ないんですけれど、関わった役者の数がものすごかった。中でも治五郎さんとのシーンが思い出に残っています。最後の撮影でも、ふと頭をよぎりました。宮藤さん、すてきな作品をありがとうございました。皆さん本当におつかれさまでした。楽しかったです」とコメントした。