TBSは21日、過剰演出のあったバラエティー「消えた天才」(日曜午後8時)と不適切な演出があった「クレイジージャーニー」(水曜午後11時56分)についてこれまで放送を休止してきたが、番組終了を発表した。

「消えた天才」は、8月11日放送でリトルリーグ全国大会で全打者三振の完全試合を達成した当時12歳の少年の試合映像を放送した際、映像を早回しすることで実際の投球よりもストレートの球速が速く見える加工を行っていたことが発覚。一方、「クレイジージャーニー」は爬虫(はちゅう)類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探し、捕獲する企画で、紹介した6種類中、4種類がスタッフが事前に用意したものだったことが発覚していた。

今回の発表によると、その後の調査で新たな加工や不適切な演出は確認されなかったとしているが、「改めて、これらの不適切な手法で視聴者の皆様の信頼を損なったことを重く受け止め、番組の継続は困難と判断し、放送を終了することを決めました」と報告。「これまで、番組をご覧頂いた視聴者の皆様、番組に出演して下さった方々、取材に協力して下さった方々、関係者の方々に、重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪している。