【上海26日=横山慧】乃木坂46がメルセデス・ベンツアリーナで2年連続の上海公演を行い、新センター遠藤さくら(18)新キャプテン秋元真夏(26)の新体制を現地ファンにお披露目した。同所2日間公演は日本人アーティストでは初めてとなった。

1曲目に新曲「夜明けまで強がらなくてもいい」を披露。遠藤が「上海の皆さん、乃木坂46です!今日は盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、大歓声を浴びた。3曲目「太陽ノック」はグループ最年少の筒井あやめ(15)がセンターを務め、「皆さんの声、聞かせてください!」と叫ぶなどフレッシュな新戦力が躍動した。

昨年は同所1公演で1万人を動員し、今年は2日間で計1万4000人と動員数は伸ばした。それでも初日は、会場の一部で満席にならない区域もあった。日本国内では今年夏のドームツアーで8公演計29万人を動員するなどトップアイドルとなったが、中国では現地アーティストやグループの認知度が圧倒的に高く、競争は激しい。秋元は15年の大阪城ホール公演で満席にならなかった悔しさを思い出した。これがメンバーを発奮させ、その後の大ブレークにつながったこともあり、当時悔しさを共有した1期生や2期生と「後輩にはいい経験になるんじゃないかな」と話し、「この会場を2日間埋めるという新しい目標ができました」とリベンジを誓った。

ライブでは、代表曲「君の名は希望」を初めて中国語で歌うなど、昨年以上に現地ファンを喜ばせる演出を取り入れた。秋元はステージで「2日間終えて、目標ができました。必ずこの上海にまた戻ってきて、絶対に成長した姿で皆さんの前に立つことを誓います!」と約束。終演後も「この会場が、また帰ってくる場所になりました」と絆を深めた様子だった。