「Madame X」ツアーで全米を回っているマドンナ(61)がドクターストップを理由に、ボストンで3日間にわたり予定されていた全公演を中止すると発表した。ニューヨーク・ポスト紙などによると、ボストンでの公演は今月30日から12月2日にかけて行われる予定となっていた。

マドンナは声明の中で、「予期せぬ事態になったことをお許しください。毎晩、ショーを行うことは大きな喜びであり、中止は私にとって処罰を受けるようなものですが、激痛に苦しんでいます。回復し、強くなって皆さんとツアーを続けるためにも、休養を取り、医師の命令に従わなくてはなりません」と釈明した。

プロモーターのライブネーションの声明によると、年内の公演予定が詰まっているため、新たに公演日程を組み見直すことはせず、チケット代は返金するという。マドンナは12月7日のフィラデルフィア公演で復帰予定となっている。

マドンナは10月にも、膝のケガによりドクターストップがかかったとしてニューヨークでの公演を延期。シカゴ、サンフランシスコでの公演も、プロダクション上の問題を理由に延期している。

今月初めには、マドンナが公演開始予定時刻を2時間遅らせたことに激怒したファンが、訴訟を起こすという騒動もあったが、マドンナは、「皆さんに理解して頂きたいのは…女王には決して遅すぎるということはない、ということです」と強気の態度を示していた。(ニューヨーク=鹿目直子)