女優葵わかな(21)が11日、大阪市内で、ミュージカル「アナスタシア」(3月1~28日、東京・東急シアターオーブ、4月6~18日、大阪・梅田芸術劇場)の取材会に出席した。

20世紀初頭、帝政末期のロシアを舞台にしたブロードウェーミュージカルで、アジアでは初の上演となる。葵は記憶をなくした少女「アーニャ」を木下晴香(20)とダブルキャストで演じる。

葵は「関われるのは光栄。衣装も舞台装置も楽曲もスケールが大きく、見に来てくれた人がロシアとフランスに行った気持ちになれるように」と意気込みを語った。キャストは日本人で「日本カラーも含まれたものになれば」。

葵は昨年「ロミオ&ジュリエット」でジュリエット役務め、初舞台と初ミュージカルに挑戦した。「前回のをやるまでは舞台は見るもので職業にするとは思っていなかった」と振り返った。「お客さんが目の前にいて、涙したりとかして、その気持ちを吸収した」といい、観客の反応を見て、またやりたいという気持ちになったという。

17年のNHK連続テレビ小説「わろてんか」出演中に、オーディションなどは決まっていなかったが、ジュリエット役を熱望し、歌のトレーニングを始めていたことも明かした。

アーニャのソロ曲が2曲あり、「印象的な部分で歌う。ステージで1人きりで『ザ 見せ場』みたいな」。木下からは歌のことや喉のケア方法を教えてもらっているという。同じ役を自分以外の人が演じていることに、葵は「客観的に見られるのがすごくいい。すごく冷静になれるメリットがあります」と話した。