NHKは13日、大河ドラマ、連続テレビ小説を含む来年度の新番組から、レギュラー出演者として出演依頼をする際、反社会的勢力や違法薬物との関わりがないことを誓約する確認書を求める方針を決め、発表した。木田幸紀放送総局長が定例会見で詳細を述べた。

「いだてん」「麒麟がくる」など大河ドラマを中心に相次いだ俳優の不祥事と、放送延期、再編集などの対応で「視聴者の皆さまにご迷惑をかけた」ことを受け、再発防止のための対応。木田氏は「公共放送として、反社会的行為を容認することはできない」とした。

正式な契約書を交わす前に、「出演にあたってのお願い」という形でNHKが書面を用意する。署名については「所属事務所の代表者と本人にお願いする」とした。木田氏は「当たり前のことを確認することだが、もし疑念があるなら、その時にこういう物が効力を持つ可能性もある。一種の抑止効果があると思う」と説明した。

違法薬物については「今後、刑事罰を科せられたり、捜査機関に嫌疑をもたれたるするおそれがあるような事実が無いこと。現時点で違法薬物を使用または、所持していないことを誓約していただく内容」。反社会的勢力との関わりに関しては「契約書の内容を前倒しして示し、確認する」とした。