俳優小沢征悦(45)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)の第4話が22日、放送される。

3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ=44)を亡くした山下吾郎(小沢)。ショックを引きずり自分の部屋に引きこもり続けている吾郎を、1人娘のトモ(福本莉子=19)は心配していた。そんなある日、2人の前に「多恵子」と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅=48)が現れる。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤氏の同名マンガ。

第4話には女優橋本マナミ(35)がゲスト出演する。橋本が演じるのは、吾郎(小沢)の父・タロスケ(麿赤兒)のいとこ・菊三(大久保鷹)の娘で、シングルマザーの片瀬ナナ役。仕事で多忙なナナが海外出張の間、タロスケがナナの娘・りの(粟野咲莉)を預かることになる。母の不在を淋しがるりののため奔走する吾郎、りのとナナの愛情を見て、おっさん多恵子(塚地)と自分の絆を再確認していくトモ(福本)の姿を描く。

橋本は昨年11月に結婚を発表したばかりの新婚だ。「ドラマ自体はコメディータッチで、皆さんのキャラクターも濃く笑いも多いのですが、ナナと娘・りのという母娘の物語もしっかり描かれていて、人間ドラマとして良い経験ができました。私自身、将来母親になってもお仕事は続けたいと思っているので、ナナと気持ちが重なってしまって(あるシーンでは)涙が止まらなくなってしまうこともありました」と話している。

自分の夫が亡くなって、違う人の姿になった場合について、橋本は「主人はずっとボソボソとひとり言を言う独特の癖があるので、たぶん私は分かると思います(笑い)。思ったことが言葉に出てしまうタイプの人で、最初は私に話しかけていると思って相づちを打っていたら全部無視されました(笑い)。今はかなり慣れて聞き流しますが、結構変わった癖ですよね。一緒に住んでいるとそういうこともだんだん分かってくるものですね」と話している。

結婚してからの変化については「自分を許すことができるようになりました。今まで仕事を一番に生きてきたので、結婚もしないほうがいいのかな、と思ったこともありました。仕事の邪魔になるものは排除しよう、という気持ちでいたんです。でも、結婚によって新たな扉が開かれたような気もします。今までは自分ひとりでため込んでいて誰にも言えなかった悩みも、今は主人に話していて、一番身近なところに気軽に話せる人ができたというのはとても良かったです」。

橋本は結婚後もセクシーな写真集を発売している。「グラビアは、私の土台になったものですし、表現をすることが好きなんです。以前、お付き合いをしていた男性からは『グラビアをやめてくれ』と言われることが多く、私自身を全否定されているような気がしてつらい気持ちになることも多くて。その点、主人は本当にやりたい仕事ならやってもいいと尊重してくれるのでとてもありがたいです。いい理解者ができ、今後の女優業ももっと幅広くやっていきたいと思っています」と話している。

第4話では、おっさんの姿になって戻ってきた、おっさん多恵子(塚地)を妻・多恵子(本上)としてすっかり受け入れた吾郎(小沢)は、娘のトモ(福本)と共に夕食を作るその姿にウットリとする。だが、トモが、いまだにおっさん多恵子のことを「おじさん」と呼んでいることにはモヤモヤが募るばかりだ。

ある日、吾郎の父親のタロスケ(麿)が浅草で焼き鳥屋を営むいとこ・菊三(大久保)の孫・片瀬りの(粟野)を連れてきた。りのの母でシングルマザーのナナ(橋本)が海外出張の間、りのを山下家で預かることにしたと言うのだ。

「トモおねえちゃんは何でたえこさんをママって呼ばないの? 中身はママなんでしょ」。りのの言葉にヒントを得た吾郎は、トモにママと呼ばせるため、おっさん多恵子の見た目を変身させる作戦に出る。

さらに山下家は、りのの突然のいたずらで大騒動に。吾郎は、りのの心にナナとの親子関係が影を落としていると感じる。吾郎は母娘を幸せにできるのか。そして、トモとおっさん多恵子の関係の行方は…。