演歌歌手市川由紀乃(44)と人気ピアノユーチューバーよみぃが初コラボした動画が4日、市川由紀乃公式YouTubeチャンネルで公開された。

同企画は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、コンサートやイベントが軒並みに中止・延期になっている中、「毎日大変な状況で、なかなか皆さんに歌を聴いていただく機会がないので、私の歌を聴いて少しでも元気になっていただけないだろうか」という市川の考えから実現した。

撮影は、所属するキングレコードの関口台スタジオで行われた。初顔合わせの2人は1度音合わせをしただけで、練習もせずにいきなり撮影を開始。人気アニメソング「紅蓮華(ぐれんげ)」、森山直太朗「さくら(独唱)」の2曲を収録した。

よみぃからの「『紅蓮華』のサビのフレーズを演歌調に歌って」というリクエストにもアドリブで応えながら見事に歌い切った市川。「よみぃさんとは今日初めてお会いして、ぶっつけ本番で歌わせていただきましたが、歌うってこんなに楽しいことなんだということを改めて感じさせてもらいました」と話した。

「今こういう状況だからこそ、1つ1つの壁を乗り越えていかなければというか、いろんなことに挑戦してみたい」と続けた。

アニメソング「紅蓮華」には親近感を感じていた。「去年発売した『雪恋華』とちょっとタイトルが似ていて」と笑った。「大好きな曲ですが、今まで歌ったことはなくて、歌えるなんてとんでもないと思っていたのですが、よみぃさんのピアノで歌わせていただき、すごいライブ感があって、歌いながら自分もパワーがもらえました。それを演歌ファンの皆さまはもちろん、よみぃさんのYouTubeをご覧の方々にもぜひ視聴していただき、音楽の楽しさを感じていただけたらうれしいですね」と訴えた。

動画は市川に先駆け、よみぃのユーチューブチャンネルで3日に公開。すでに6万8000回再生(4日正午時点)と大反響となっている。

市川は8日、新曲「なごり歌」を発売する。「ちあきなおみさんの『喝采』をはじめ、さまざまな名曲を書かれている吉田旺先生に初めて作詞していただきました。演歌というよりも昭和の香りがする歌謡曲で、聴いてくださる方の心のどこかに温かさを感じていただけるような作品です」とアピールした。