フランス・パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、安倍晋三首相がシンガー・ソングライターで俳優の星野源(39)の楽曲「うちで踊ろう」とともにくつろぐ様子を動画で公開したことについて、「安倍さんを止められる気骨のあるスタッフはいなかったのかな、とちょっと心配になった」との思いをつづった。

辻は13日、ブログを更新し、安倍首相の動画が賛否を呼んでいる騒動に言及。「総理は純粋に星野さんの行動に心を動かされたのかもしれない。たぶん、そうだろう。批判されたとしても、若い人が家に居ようと思ってくれたらそれでいいじゃないか、と単純に思ったのだと信じたい」と推し量ったが、安倍首相を制止するスタッフが周囲にいなかったことを心配した。

「ぼくが側近だったら、総理の想いは素晴らしいですが、今はやめておきましょうね、とお伝えした。466億円で人工呼吸器を何台買えただろう。医療器具を買って、来るべき国難に備えましょう、と忠言するくらいの側近は一人もいなかったのかなぁ」と辻。「星野さんが若い人に向けてちゃんとメッセージを発信しているので、総理は総理の方法で国民と向かいあいましょう、と国民目線の側近が止めていれば、ここまで世間は荒れなかった」と指摘した。