女優の真矢ミキ(56)が、公私ともに親交が深かった岡江久美子さんとの思い出をつづった。

真矢は6日、ブログを更新。「岡江さんの事、沢山の方から、お友達だったからお辛いでしょう、、とご心配をいただきました。皆さん大変な中、お心遣いありがとうございます」と書き出し、「私でこんなに空虚ですから、ご家族、そして私よりもっと親しい方、ファンの皆様のお気持ちはどれほど大きな悲しみなのだろうと想像しています」とおもんばかるとともに、「これまでに両親をおくってきた私ですが、親しくしていたお友達を突然失うことは、何かこれまでとは違う、埋めようのない寂寥感があり、自分でも初めての感情に驚いています。この気持ち、役者としても忘れません」とつづった。

岡江さんとの出会いは、元宝塚歌劇団花組トップスターだった当時。舞台後に娘とともに出待ちをしていた岡江さんから「真矢さーん!真矢さーん!こっち見てー」と声を掛けられたといい、「宝塚を、観てくださる著名な方は多いのですが、まさか楽屋出をファンの方と一緒にしてるなんて!?、、私は目を疑いました。当時、朝の情報番組(はなまるマーケット)も始まっていたので、私も『岡江さんですか?!明日も早いのに何なさってるんですかー!?』なんて、凄い人混みの中で押され進みながらの私達の会話、、もう心配やら嬉しいやらで、、著名な方なのに、その姿はむしろ普通を楽しんでいるようでした。そんな素敵な感性の人、岡江さんは突然、私の目の前に現れた不思議な人でした」と振り返った。

「それからお友達になって23年くらいでしょうか、いつも会う時は電車のホームで待ち合わせたり、徒歩で4、5駅歩きながらお店に着くまで待ちきれなくて近況報告しあったりと、兎に角健康的に行動的で。多分、15才から宝塚で育った私をグィーっと社会とはこんなだよ!と荒療治だけど、夢の世界から現実を岡江さんらしい自然な優しさと明るさで教えてくれていた気がします」としのび、「なので今、無心に何かをしている時に、そんな彼女が言っていた言葉が一つ一つ思い出されて、愛おしい時間です。思わず吹き出したり涙したりして、この自粛と共に私は喪に服しています」とつづった。