ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(44)が10日、19年の台風で甚大な被害を受けた、千葉県南房総市の復興支援のため、多額の義援金を寄付したことを受けて、紺綬褒章を受けた。同日、同社を訪問した石井裕市長から褒章と章記を授与された。

紺綬褒章とは、公益のため国、地方公共団体、認定公益団体(日本赤十字社、共同募金会など)に多額の私財を寄付した個人や団体に天皇陛下から授与されるもの。19年9月30日に前澤氏から災害義援金として多額の寄付を受けた南房総市が、今年3月に森田健作千葉県知事を通じて国に対して褒章の授与の内申を行い、8月1日に前澤氏に褒章と章記が発令された。

このほど、南房総市に褒章と章記が届き、石井市長から前澤氏に伝達。同市長は市の復興状況について報告し、感謝の言葉とともに褒章を手渡した。

前澤氏は故郷の千葉県に愛着があり、19年に台風が房総半島を相次いで直撃した後は、被災地を繰り返し訪問。南房総市役所にも被災直後、何度も激励のために訪問し、ボランティア活動をするなど物心ともに支援してきた。

前澤氏は「このような栄誉ある褒章をいただいて光栄です。今後も地域のためにできることがあれば協力していきたいと考えています」と述べた。