タレントでサッカー解説者の武田修宏氏(53)が11日夜、ブログを更新し、全国高校サッカー選手権決勝で山梨学院にPKで敗れ、2大会連続で準優勝に終わった、青森山田の黒田剛監督(50)に、メールでエールを送ったことを明かした。

武田氏はこの日、都内でボートレース企画番組の収録に臨んでいたが、その合間を縫って山梨学院と青森山田の決勝戦をチェック。試合は山梨学院が前半12分に先制。青森山田が後半12、18分と連続ゴールで逆転したものの、同33分に山梨学院が2-2に追いつき、PK線の末に4-2で勝った。

武田氏は収録を終えて帰宅後、黒田監督に

「勝負は紙一重。勝負は時の運。お疲れ様です」

とメールしたという。武田氏と黒田監督は、ともにJリーグや日本代表の監督を務めるために必要な、日本サッカー協会(JFA)公認S級コーチライセンスを取得している。武田氏が05年、黒田監督は06年に認定された。

青森山田は、初めて決勝に進出した11年前の88回大会でも、2年生ながら超高校級MFと評判が高かった現日本代表MF柴崎岳(スペイン2部レガネス)を擁しながら、山梨学院に0-1で敗れていた。

黒田監督から

「運がなかった」

とメールが返ってくると、武田氏は

「3年連続で決勝に出場している事がすごい。大事なのは選手達が、将来柴崎選手や室屋選手のように日本代表になったりと、選手達の未来の活躍が大事」

と返した。柴崎の2学年下のDF室屋成も日本代表に名を連ね、現在はドイツ2部ハノーバーでプレーするなど、黒田監督は多数の選手をプロに送り出しており、その手腕を称えた。同監督からは「ありがとうございます」と返信があったという。

武田氏は、清水東高(静岡)1年時の1983年度(昭58)の選手権に出場。2学年上には、前年度に優勝した長谷川健太氏(現FC東京監督)、堀池巧氏(現順大サッカー部監督)、大榎克己氏(現清水エスパルス強化部部長兼清水エスパルスフィロソフィー作成チーフ)の“清水三羽烏”がいながら、エースナンバーの背番号10を背負った。決勝で帝京(東京)に0-1で敗れて準優勝だったが、自身は5得点で大会得点王に輝いた。

武田氏は「今日は高校サッカーOBとして充実した1日でした」(コメントは原文のまま)とつづった。