アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)配給の東映は5日、同映画が3、4日の2日間で興行収入(興収)3億2054万7250円、動員19万6321人を記録し、興収68億9861万3200円、動員451万3374人を記録したと発表した。

また、5日から10日まで6日連続で、新映像を公開する。テーマソング「One Last Kiss」を歌う宇多田ヒカルによる、もう1つの本作のテーマソング「Beautiful World(Da Capo Version)」にのせて、描かれる6人のキャラクター別映像、「Character Promotion Reel」となる。

5日の碇シンジを皮切りに、6日は綾波レイ/アヤナミレイ(仮称)、7日は式波・アスカ・ラングレー、8日は真希波・マリ・イラストリアス、9日は渚カヲル、10日は葛城ミサト、と6人のキャラクターたちのヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ、「:序」「:破」「:Q」、そして「シン・エヴァ」での印象的なシーン、セリフが詰まった映像となった。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、3月8日に公開。翌日の9日には、製作したアニメ制作会社「カラー」が公式ツイッターで、初日の興行収入(興収)が8億277万4200円、動員53万9623人と発表。「異例の月曜公開となりましたが、お陰様で多くの方に足を運んでいただき、非常に良いスタートを切ることができました。皆様には感染対策などお願いばかりで恐縮ですが、本当にありがとうございます」と感謝のコメントを発表した。

封切り後、初の週末となった13、14日2日間の成績は興収11億7744万5400円、動員76万人を記録。8日の公開初日からの7日間で、興行収入(興収)33億3842万2400円、観客動員219万4533人を記録し「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」との興収対比145・1%、動員対比133・6%と好スタートを切った。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は当初、20年6月27日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同年4月に公開延期を発表。同10月に今年1月23日の公開を発表したが、緊急事態宣言の再発出を受けて同14日に再延期を発表と、2度の公開延期を余儀なくされ、2月26日に公開日を3月8日に決定した。その理由について「緊急事態宣言発出より、皆様が安心して本作をご覧いただける時期に向け、関係各所とさまざまな検討と準備を進めてまいりましたが、継続的に各劇場にて有効な感染対策がなされていること、さらに感染リスクを軽減する新たな鑑賞マナーの定着に鑑み、今回の決定に至りました」と説明した。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は3月27日、28日の2日間で興行収入(興収)5億2801万7500円、動員32万9999人を記録し、8日の封切りから21日間で興収60億7821万1750円、動員396万1480人を記録した。興収53億円、動員382万人を記録した12年の前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を超え興収、動員ともにシリーズ最高記録を更新している。現在、全国466館(うちIMAX38館/4D82館含む)で上映している。