「別冊少年マガジン」(講談社)5月号に最終話が掲載され、完結した漫画家・諫山創氏原作の漫画「進撃の巨人」の単行本の最終34巻が6月9日に発売される。「週刊少年マガジン」編集部は20日、通常版のほか、2種類の特装版「Beginning(ビギニング)」と「Ending(エンディング)」を刊行すると発表した。

それぞれ小冊子が付いているが、内容が異なる上、「Beginning」は書店とインターネット書店、「Ending」はコンビニエンスストア店頭のみと販売店舗も異なる。コンビニのみで販売の「Ending」は流通の都合上、予約販売はなしで店頭購入しか出来ない上、製造数にも限りがあるという。「別冊少年マガジン」(講談社)5月号は、ファンが発売当日の未明からコンビニ各店を回って購入し、全国各地で朝から売り切れ店が続出したことが話題になったが、再び争奪戦が展開されそうだ。

「Beginning」に付く小冊子には、連載前の幻のネーム2話分が収録される。「別冊少年マガジン」創刊号への連載をかけた「連載会議」に提出されたネームで、これにより「進撃の巨人」は連載を獲得したが、諫山氏が連載獲得後に自ら構想などを練り直しており現在、世に出ている形になった。そのため、連載版とは違う部分が多々あるが、最終巻を記念して収録が決まった。

「Ending」に付く小冊子には、138話と最終話のネームが収録される。諫山氏によって原稿化されたが、実際に世に出たものとは多少違う部分もあるという。また、打ち合わせや作画用の同氏のメモも収録される。「Beginning」とともに電子書籍版の刊行も予定している。また、特報版に関する販売店舗の詳細は未定で、同編集部は「『Ending』につきましては発売前にコンビニエンスストア各チェーン様へのお問い合わせはお控えいただきますようお願いいたします」とした。

最終34巻が発売される6月9日には、オンライン上でキャラクターの半生を振り返ったり、厳選されたシーンをセレクトした展示などを公開する、オンライン展覧会(入場無料)が開催される予定。

また「別冊少年マガジン」で8カ月連続で連載されているフルカラー版「進撃の巨人」を収録した単行本「進撃の巨人Full color edition」全4巻も、6月9日から3カ月間に1冊ずつ発売の予定。

さらにキャラクターブックの完全版「進撃の巨人キャラクター名鑑FINAL」も発売される。5月9日発売の「別冊少年マガジン」6月号に一部が掲載される、諫山氏に3時間に及ぶインタビューを敢行した全文が収録される予定。

そして、6月9日発売の「別冊少年マガジン」7月号には「別マガ」の“ダブルレジェンド”諫山氏と荒川弘氏との対談が掲載と、6・9は“進撃の巨人の1日”となりそうだ。