女優矢野ななか(20)から今、目が離せない。YouTubeの人気チャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」で、“面倒くさい女”キャラとして頭角を現し、出演動画の累計再生が2000万回を超えるなどブレーク中。ドラマ出演作も増やす注目株に、このほど話を聞いた。
25年11月配信の「面倒くさい女オーディション」をきっかけに、同チャンネルでの出演が増えた。“面倒くさい女・なち”として、アンガールズ田中卓志、シソンヌ長谷川忍、ラバーガール大水洋介ら、並み居る“コント職人”たちと即興演技を繰り広げ、翻弄(ほんろう)する姿が話題だ。
「ありがたいことに、ドラマの出演が増えました。お笑い、特にコントが大好きで、中でも『女性あるある』ネタが超好きで(笑い)。プレッシャーもありますし、引き出しが多いと言ってもらえるのですが、自分がそこで知ったものを使ってみたり、毎回チャレンジです。ドラマの撮影でも、変に台本から作り込んでいくよりも、相手とのセッションとか、現場の空気感とか、その場に生まれたものを大切にする方が私は合ってるんだなっていうことに気付きました」
幼い頃は「マジでしゃべらない…。自分の気持ちを全く言わない子。でも、心の中では寂しい、悲しい、眠いとか、感情がいっぱい渦巻いていている子でした」。
「キラキラ」や「かわいい」ものに憧れた。さまざまな業種がある中で、芸能の道へ進んでいた。
「まだ学生でしたけど、その時ながらになんとなくフィーリングというか、この世界と自分が合う感じがありました。やりながら、この職業で私は自分の人生を消化したいというか…。誰かのためにお芝居をしたい、お芝居で誰かが救われてほしいって言えたら、それはすごくかっこいいことだと思うんですけど、私は自分のためというか、何かを投影しながら、自分の人生これで良かったって思いたいんです」
そう熱を込めて話す姿は、とても20歳とも思えない。平井堅らが所属する芸能事務所を選んだのも、将来設計を提示し、熱心に口説いてくれた姿に共感したから。グラビアも自ら志願した。自身を客観視もしている。
「本当に“昭和のおじさん”みたいな根性というか、そういうのが根付いていて(笑い)。今の事務所に決めたのも、熱い気持ちが伝わったからみたいな…精神論でしか動けない。繊細だし、すぐ傷つくし、泣いたりとか今でも全然するんですけど、結局強いなとは思います(笑い)。お芝居は生きざまとか、培われてきたものが現れる場所でもあると思うんですけど、グラビアで写真を撮られた時にも、そういったものが出るというか、写真の厚みも違うなっていうのはすごく思ってます」
「どんな役者になりたいですか?」。定番の質問にも、まっすぐな視線を向けながら語った。
「本当になくて…。もちろん大枠で言ったら、この仕事で億万長者になって、いい生活をして、親孝行もできて…みたいなものがベストだと思います。でもそこまでの過程はたくさんあるでしょうし、人間的な部分でちゃんと自分が思っていることとか、大切な人が大切にしているものとかを自分も大切にできるような人間でいたいなと思います。ちゃんと自分の芯は強く持って、その芯を信じて、何かあった時も自分に戻ってこられるような人でいたいなとは思います」
【大友陽平】
◆矢野(やの)ななか 2005年(平17)10月14日、神奈川県生まれ。22年にテレビ東京系「みなと商事コインランドリー」でドラマデビュー。23年からグラビアにも挑戦し、25年にFRIDAY創刊40周年記念企画「グラデミー賞」で新人賞。25年10月に初の写真集「ケレン」発売。26年に入って、テレビ東京系「サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~」など出演。MBS「幸せになりたいマサムネ君」出演中。28日発売の「B.L.T.2026年9月号」から新連載「矢野なのか?」スタート。155センチ。血液型O。



