来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(三谷幸喜脚本、小栗旬主演)の第3次出演者が27日発表され、藤原秀衡(ふじわらのひでひら)役で出演する田中泯(76)がコメントを寄せた。

田中は役柄について「簡単に言うと教科書に出てくるような人物で、僕自身がより理解を深めたい。いろいろな役を演じる上で当然のことながらそれが自分にとって大きな利益になる」。

また「『東北』ということも僕にとって大きな鍵になることです。義経がらみの民俗芸能が多く残っている。僕はダンスを生きてきた人間なので地域に残っている伝統芸能、民俗芸能をたくさんみてきましたし、とても興味を持っています、いや、興味以上と言ってもいいかもしれません」と話す。

大河は10年「龍馬伝」以来2回目となる。吉田東洋を演じた経験は大きかったとし「命短い役でしたが生き生きしていたのを鮮明に覚えております」。三谷作品については「僕のような人間が三谷作品に出ることは、自分としてもとても不思議なことです。ただただ楽しみにしています」と心待ちにする。

秀衡と関係性の深い源義経を菅田将暉が演じる。菅田とは映画「アルキメデスの大戦」で共演しており、菅田のコンサートにも出掛ける間柄という。菅田については「僕が勝手にかも知れませんが『仲良し!』だと思ってます(笑い)」とし、「単純に誰がみてもそうなんじゃないかな…とてもとても期待されるべき人だと思ってます。僕にとっては心から『頑張れ』って言いたくなる青年です!」とエールを送った。

鎌倉時代を舞台に、小栗演じる北条義時が幕府の最高権力者に上り詰める姿を描く。脚本は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く3作目の大河となる三谷幸喜氏が手掛ける。