KinKi Kids堂本光一(42)が井上芳雄(41)とタッグを組んだミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」が、3年ぶりに再演される。このほど2人が日刊スポーツなどの取材に応じた。9月大阪・梅田芸術劇場、10~11月に東京・帝国劇場、11月には福岡・博多座で上演する予定。女優上白石萌音(23)ら初演のキャストも再集結する。

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堂本は「初演が終わってすぐに、またできるといいね、と思って過ごしていたので。それがかなうのは心からうれしい」と喜んだ。「やるべき準備をしっかりして。もし開催できないとなっても決して無駄ではないので。9月にまた『ナイツ・テイル』の世界に行けると希望を持って1日1日を過ごしていきたい」と話した。井上も「新しいお知らせができるのはうれしい。こういう状況ではありますが、だからといって歩みを止めるわけにもいかない。踏ん張って粛々と続けるしかない」と力を込めた。

18年にオリジナルミュージカルとして初演し、昨年はコロナ禍の中でコンサートバージョンを上演。岸祐二(50)や大澄賢也(55)らメインキャストは変わらず、満を持しての再演となる。キャストたちは、時には演出家のジョン・ケアード氏も交えて「リモート飲み」をしていたという。堂本は「いつも取り仕切ってくれるのは萌音ちゃん。おじさんたちは、萌音ちゃんに任せてます」と笑った。

上白石は今秋スタートのNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の撮影中。「ナイツ・テイル」で相手役を演じる井上は「この3年で、萌音ちゃんが大ハネしたのが一番の変化かもしれない。今一番忙しいのは萌音ちゃんなんじゃないかな…?」と心配しながらも、「みんなコミュニケーションとり続けていたので、仲は深まって、信頼は強まった。最高の形で臨めると思います」と話した。

井上は「光一君とは、今や親戚。常にお互い気にするし、心の支えでもある」と絶大な信頼を寄せた。地元福岡で同作を上演するのは初めてで、「凱旋(がいせん)ですよね。『光一君を連れて来たよ!』っていう感じ」と笑った。堂本は「周りはすごい人たちだらけなので、心強さと、うかうかしてられないという気持ち。しっかり自分を引き上げたい」と誓った。【横山慧】

◆ナイツ・テイル-騎士物語- シェークスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」が原作。演出家ジョン・ケアード氏の脚本・演出で18年に日本で初演。テーベの騎士でいとこ同士のアーサイト(堂本)とパラモン(井上)が、敵国に捕らえられた後、同じ女性に恋に落ちる。恋敵として再会し、愛と名誉と生死を懸けて決闘を挑む。