13日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長 シーズン5」(木曜午後8時)第5話の世帯平均視聴率が11・8%(関東地区、速報値)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人平均視聴率は6・6%。

初回は12・8%、第2話は12・1%、第3話は12・8%、第4話は10・8%で推移していた(いずれも世帯平均視聴率)。

同作は、ヒラ刑事からはい上がった“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と捜査員の奮闘を描いた物語で、シーズン5となる今回で、シリーズ誕生10年目の節目を迎える。

大岩のもとに「着物でぐるぐる巻きにされた男性の遺体が見つかった」と知らせが入った。だいだい色の反物には美しい女性の絵が描かれており、なぜか布地の一部が細長く切り取られていた。

被害者の多田野智也(犬塚マサオ)は和服のレンタル店を営んでいたが、昨年倒産。近年、レンタル店の多くはコストを抑えるためにデジタルプリントで柄を印刷した着物を扱っていたが、多田野の店では先代から手描きの和服にこだわり続け、それゆえ安価で着物をレンタルするライバル店に客を奪われてしまったという。遺体に巻かれていた反物の絵を手がけたのは、5年前に他界した日本屈指の手書き職人・荒川祥雲(篠塚勝)だと判明。

祥雲の死後、跡を継いだひとり娘の荒川着子(大西礼芳)はその美しさと腕前から現在、“呉服界のカリスマ”の名をほしいままにしていたが、多田野と言い争っている姿が目撃されていたことが発覚。現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は着子を直撃するため、彼女が出席する着物展示会に潜入する。

和服をあでやかに着こなした着子だが、控室で口にしていたのはアップルパイと炭酸飲料、さらにサングラス姿でアメリカ車を運転するなど、“和”や“伝統”のイメージをことごとく覆すアメリカンなライフスタイルだった。しかも、着子は手描き職人でありながら、金もうけのため、裏ではデジタルプリントを推進しているといううわさもあり…!?