氷川きよし(43)が8日、東京・中野サンプラザでツアーコンサート「氷川きよしスペシャルコンサートツアー2020-2021~Never give up~」を開催した。

同ツアーは、1月21日の埼玉・ウエスタ川越からスタートする予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初日の埼玉、東京、岐阜の3カ所4公演が延期。2月に感染症対策を徹底して千葉・習志野公演からツアーを再開したが3度目の緊急事態宣言発令により、滋賀、大阪、岩手の3カ所6公演も延期されていた。今回の中野サンプラザでの公演は、延期されていた2月1日と2日の振り替えで8日と9日に計4公演、合わせて4000人を動員し開催される。

この日のコンサートは「大丈夫2020」でスタート。「この中野サンプラザは、2001年7月に初めての単独コンサートを開いた思い出の場所です。皆さんのおかげでまたこのステージに立たせていただくことができました」と感謝。 「今日はこのコンサートでひととき、現実から少し離れていただき、夢の世界、浪漫の世界を楽しんでください」とあいさつし、青アマビエ、黒いタキシードや紋付きはかまなどの衣装で新曲の「南風」やニューアルバム「南風吹けば」の収録曲など24曲を熱唱した。

氷川は「南風」について「コロナ禍の中で少しでも皆さんに明るい気持ちになっていただきたいという自分のいちずな思いが形になって出来上がりました。『南風』のように温かくて背中を押すような作品を歌いたいなと思って、恩師の水森英夫先生(作曲家)と、かず翼先生(作詩家)が心を込めて作ってくださいました」。

また、ニュー・アルバム「南風吹けば」は「アルバムを出させていただくのは歌手としてすごく励みになります。1年半ぶりの演歌・歌謡曲主体のアルバムで、全部で12曲入っていますが、このアルバムを聴くといろんな気持ちになれますし、歌詩カードを見ながら皆さんがその歌の主人公と同じ気持ちになって聴いていただくと、ワクワクして、楽しいと思います。すべてが癒やしの曲になっていますので、ぜひお聴きください」と話した。