櫻坂46が18日、千葉・舞浜アンフィシアターで、フォーメーション3列目メンバーによる初のライブ「BACKS LIVE!!」の千秋楽公演を開催した。

16日の初日公演は、欅坂46時代の19年9月に開催した東京ドームライブから1年9カ月ぶり、昨年10月櫻坂46に改名して以降では初の有観客ライブとなった。

最新シングル「BAN」のフォーメーションで最後列で踊るメンバーたちが、この日はステージ前方や中央で躍動した。ライブのテーマは「私たちで、櫻坂46を、強くする」。1曲目のデビュー曲「Nobody’s fault」から、普段は森田ひかる(19)が立つセンターポジションに井上梨名(20)が立ち、鬼気迫るパフォーマンスを見せた。

井上は「当時表題曲のメンバーに選ばれなくて悔しい思いをしたっていうのがあって、リベンジじゃないですけど、そういう意味でこの曲を選んだのもあります」と明かした。「『やるか?やらないのか?それだけだ』っていう歌詞がすごく響いて。苦しいことや悲しいことがあった時に、逃げてもいいって言葉もあると思うんですけど、今の私には立ち向かう心が必要だと思ったので。お客さんを前にして、みんなが後ろから応援してくれている気がして、『行ったれー!』って思いました」と笑った。

大園玲(21)は「今回、センターだったり、(前から2列目までの櫻)エイトのポジションだったりでやってみて、グループを背負うっていう感覚を知りました。あらためて、もっともっと櫻坂を背負える人になりたいなって思いました」と話した。守屋麗奈(21)は「あっという間に最終日を迎えて。皆さんの前で踊ることができて、この景色がずっと見たかったので、本当に幸せです」と喜んだ。

渡辺梨加(26)は「このライブのために、夢の中でも踊ってしまうくらい必死で準備してきて。今日は最終日なので、これまでの全てを出し切って、今までの私とは違った、成長した姿を見せられるようにしたいです」と意気込んだ。土生瑞穂(23)は「ライブが終わって、それでおしまいじゃなくて。ここからがスタートだと思って、ライブを通じて吸収して、身に着けて、より一層走り出せるように。今日は幸せにして帰すんで!」と呼び掛け、会場を盛り上げた。

中盤の「偶然の答え」でセンターを務めた関有美子(22)は「大好きな楽曲をセンターでやるっていうのは勇気がいることで。でも、一度きりのチャンスだと思って、この曲を選びました」と説明した。上村莉菜(24)は「家で踊っていたら、カーテンの隙間から光が差してきて。4時半くらいになっていて。朝5時にお風呂入って、慌ててレッスンに行くような感じでした。みんなそうだったんじゃないかな。支えられました」と明かした。

本編ラストの最新シングル「BAN」は、武元唯衣(19)がセンターでパフォーマンスした。「気持ちを全部この場にぶつけようと思っていたので、皆さんと共有できたこと、うれしかったです。ありがとうございます」と感謝した。「『BAN』が踊れなくて悔しかったからとか、ただそういう理由で選んだわけでもなくて、歌詞を見た時にぴったりだと思って。全部自分に言われているような気がして。全部自分に言っている気持ちでやりました」とすっきりした表情を見せた。

アンコールで副キャプテン松田里奈(21)は「このライブを通じて、メンバー1人1人の魅力とかをあらためて発見できた気がして。1人1人が輝けるっていうのが、すごくよかったなって思っています。個性だったり魅力だったりを出していって、櫻坂46がより強くなっていくんじゃないかなって思っています」と話した。

武元が「私からも1ついい?」と前置きし、「3日間、MCも、ダンスも引っ張ってくれた松田に拍手を送りたいです!」と言うと、メンバーもファンも拍手で応じた。松田は「そんなことない! 自分ができたのって、メンバーのみんながいたから。みんなが頑張っていたから、みんながすごい! こういうすてきな関係性が築けたのも、すごく感じています」と感謝した。

ダブルアンコールでは再び「BAN」を披露。松田は「このライブが開催されると聞いた時、自分の未熟さだったり、甘さだったり、足りないことと向き合って。少しでも変わって、強くなるために今日この日までメンバーがたくさん支え合って、すてきなメンバーばかりで。こんなすてきなグループ、他にないんじゃないかなって思っています!」と笑顔。「これからどんどん強くなっていきたいです、ここが終わりではなく、私たちで櫻坂46を強くしますので、ついてきてください。みんなのことが大好きー!」と叫んだ。