兄弟デュオ、ビリー・バンバンの弟、菅原進(73)が今日7日に、ソロで新曲のアニメカバーソング「ようこそジャパリパークへ」の配信を開始する。

兄の菅原孝(76)と「白いブランコ」でデビューしたのが1969年(昭44)。今年で芸歴53年目を迎えるレジェンドは2年前から始めたYouTube、ニコニコ動画で、アニメ、ネット世代の若者たちの間で大ブレーク。今も新しい挑戦を続けている。

「ようこそ-」はテレビ東京系アニメ「けものフレンズ」のオープニング曲として、17年2月に2組の声優ユニットが合体した「どうぶつビスケッツ×PPP」がリリースした。菅原は「アニメの曲を歌ってネットで披露すると、若い人から反響がすごくてね。僕たち世代にもアニメの名曲を知ってもらう“伝道師”になれたらいいかなと思っている」と話している。

きっかけは、昨年1月に育成アニメゲーム「アイドルマスター」のキャラクター小早川紗枝が歌うソロ曲「薄紅」を、菅原の声を合成して歌ったものがマニアによってアップされたこと。「僕の声を切り貼りしたもので機械的な感じもしたけど、確かに良くできていた。それで、自分自身で歌ってみたくなって、歌ってみるといい曲なんだよ。ビリー・バンバンというとアコースティック(生)のイメージがあったと思うけど、新鮮だったね。いい曲、ヒットする曲というのは年齢のジャンルは問わないんだと思う」という。

今回の「ようこそー」の編曲者は25歳年下の夫人、菅原知子。「うちにスタジオがあって、奥さんに教えてもらって、叱られながらレコーディングしました(笑い)。疲れてきたら、うちの2匹の猫にいやしてもらって、すごく心地よかった」と振り返る。

14年5月にステージ3の大腸がんの手術を受けたが元気いっぱい。「4キロのダンベルを両手に持って筋トレをしています。当時はどうにでもなれと思ったけど、検査をしてすぐ手術をしてもらったのが良かった。検査は大事だよ。これからも元気に歌っていきたいね」と話した。【小谷野俊哉】

◆ビリー・バンバン 1947年(昭22)9月21日、東京・国立市生まれの菅原進が、66年青学大在学中に友人と4人組で結成。その後、せんだみつお(73)の加入などを経て、69年に兄・孝との兄弟デュオで「白いブランコ」でデビュー。72年「さよならをするために」でNHK紅白歌合戦出場。76年に解散。同年、進のソロで「琥珀色の日々」がヒット。84年再結成。07年に「また君に恋してる」が大ヒットとなった。