米歌手ブリトニー・スピアーズ(39)が実父ジェイミー氏による成人後見人制度の終了を求めている裁判で14日に2度目の審問が行われ、「父を虐待で訴追して欲しい」と涙ながらに訴えた。電話でリモート出廷したスピアーズは、父親を捜査して欲しいと判事に涙ながらに訴える場面もあったと米CNNは伝えている。

メンタルヘルスの問題を理由に08年からジェイミー氏が、スピアーズの財産と生活全般を後見人として管理しているが、先日行われた審問でスピアーズは「妊娠することも許されない」と語り、父親から自分の人生を取り戻したいと訴えていた。

「国選弁護士ではなく、新たに自分が希望する弁護士を雇いたい」と求めていたことに対して裁判所はこの日、スピアーズの主張を認め、自身が選出した弁護士が新たな代理人となることが決まった。新たに選出されたローゼンガート氏は、スティーブン・スピルバーグ監督や俳優ショーン・ペンらハリウッドの大物を顧客に持つ敏腕弁護士だといい、今後の裁判の流れが大きく変わる可能性があると米メディアは伝えている。

自らの主張が認められたスピアーズは、審理後にSNSを更新し「現実になってきている。今日、新たに真の主張ができた。感謝しているし、幸運に思っている」とコメントを添え側転と乗馬をする動画を投稿。ファンの支援に感謝を述べると共に「今日は乗馬と側転でお祝いしています」と書き込み、「#FreeBritney(ブリトニーを解放して)」のハッシュタグも添えて裁判の進展を祝福している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)