新型コロナウイルス感染による肺炎で19日に亡くなった俳優千葉真一さん（享年82）とデュエット曲「粋な関係」を歌唱した歌手清水節子（年齢非公表）が、10月6日発売の新曲「横浜バラッド」で急きょ、曲間に追悼のセリフを入れてレコーディングをし直したことが27日、分かった。「粋な関係」は吉幾三作曲。昨年8月発売した清水の最新シングル「ごめんね大丈夫」のカップリング曲で、歌手としても活動した千葉さんにとって遺作となった。

清水によると、千葉さんとの出会いは約38年前で「それ以来、人生を生きていく上でのよき相談相手でもあり、頼りになるお兄さんのような存在」だったという。「横浜バラッド」の曲間に、このほど「愛することを教えてくれたあなた　今度は忘れることを教えてください」と追悼メッセージを収録した。

清水は千葉さんについて「映画のことばかりを考え、夢を語り、いくつになっても少年の心を持ち続けた方。まっすぐ過ぎるくらい典型的な昭和を代表する熱い男。シャイな方で、優しくて、頼りになる先輩でした」と話している。清水は日本テレビ系「11PM」リポーターなどで活躍し08年、歌手としてCDデビューした。