新型コロナウイルスに感染した歌舞伎俳優の市川九團次(49)が、市川海老蔵(43)の言葉に涙したことを明かした。

九團次は28日にブログを更新し、「未だ、舞台に穴を開け、迷惑をかけてしまった申し訳ない気持ちと、舞台へ出ることを諦めざるを得ない気持ちはもどかしく。普通の風邪や例え熱が40度あろうとも、生死を彷徨う病気や怪我でない限り舞台は休まない世界であると生きてきたので、これくらいの症状で休むことはありえない世界、今回はそんな強い意志を持ってでも叶わぬコロナ感染者となり、その現実の辛さを味わっております」と苦しい胸の内を吐露した。

海老蔵には「舞台のことは心配するな、仕方ないんだ、大丈夫だから、安心して治療に専念を」といたわられたそう。九團次は「申し訳ない気持ちと病気に対する深い理解、優しいお気遣いに、陽性を受けた帰りの道端で座り込み涙が止まりませんでした」と思わず涙したことを明かし、「ありがたいっ。今思い出しても涙が溢れてきます。こんな時、特に人の優しさが身に沁みます」と感謝の念をつづっている。