宝塚歌劇の雪組「CITY HUNTER-盗まれたXYZ-」新人公演が31日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、期待の若手大型スター縣千(あがた・せん)が主演し、相手娘役には3年目、105期生の音彩唯(ねいろ・ゆい)が抜てきされ、新人公演初ヒロインに臨んだ。

本公演は、雪組トップ彩風咲奈、トップ娘役朝月希和の本拠地お披露目。主人公冴羽■の“相棒”でもあり、男勝りなヒロイン槇村香を演じた音彩は「すごく難しかった。感情の変化をどう持っていったらいいか…」と悩んだと吐露。朝月から「自分の心の中にある槇村香に素直に。パートナーとしての自分の心を大切に」と、自らの感性を信じるよう言われたといい、無事に終幕まで走り抜けた。

音彩は麗しいルックスで、宝塚音楽学校入学時から注目。19年の同校卒業にあたっては、2月の卒業公演にあたる文化祭で、クラシック・ソロを歌うなどし、圧巻の歌唱力を披露した。

19年3月に首席で卒業し、入団。卒業時には、歌、ダンス、芝居ともに個性を発揮した元月組トップ娘役愛希(まなき)れいかをあこがれにあげていた。

新人公演初ヒロインには「とにかくもう、どうしようと思って…。今日は、元気と勢いばかりで駆け抜けてしまった面があった。(次回)東京(宝塚劇場での新人公演)では、もっと細かく丁寧に演じたい」と約束した。

※■は狩の守が僚のツクリ